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「テレビジョンは状況である」⑤

しばらく私の著書「テレビジョンは状況である」映像版を怠けていた。

目の覚めるような奇跡をお見せする。

私の著書の本文156ページに書いたユカタンビワハゴロモの写真。

アマゾンの奥深くに住んでいるユカタンビワハゴロモは何故かワニと一緒に共生している。
そして顔はワニそっくり。歯並びまで精巧にコピーされている。ワニの顔をコピーして、
自分の顔に見せかけている昆虫。蛾の一種とも言われる。

当時新進生命科学者と言われたライアル・ワトソンの学説によれば、遺伝子的作用で
顔が作られたのではなく、コンティンジェント・システムと言われる何か不可思議なものが
働いて、奇跡的にこうなっている生物が存在するという生命の神秘の証明として、
この生物が存在するという。

私がその実物を撮影したいとワトソン氏に言ったところ、
「それは不可能でしょう。アマゾンの奥に居るだけで見つかりませんよ」
と答えた。その瞬間に私はスタッフの派遣を決めていた。
スタッフはアマゾンの中心都市マナウスからさらに奥地に潜入。情報は全く途絶えたが、
しばらくして突然電話がかかってきた。「いました!撮影しました!」。
それは「生命潮流」というテレビ番組として放送され、テレビ大賞作品賞を受賞した。

私は無謀を試みる危険なプロデューサーであり、奇跡が好きなプロデューサーだった。
今でも神秘的僥倖はあると信じているプロデューサーである。

ユカタンビワハゴロモ

ユカタンビワハゴロモ      (※画像はクリックすると大きくなります。)

詳細はぜひ「テレビジョンは状況である」の本文156ページを読んでほしい。