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2016年はすてきなハッカーになろう!①

ふと気が付くと、2016年がもう2月に入っていることに驚かされます。あわててカレンダーをめくります。
わたしのオフィスのカレンダーは、イラストレーター江口寿史さんが描いた愛おしそうにワインを抱く12枚の女性像のシリーズです。2月のワインはシャトーマリスの2007年ものです。

このひと月に、なにがあったかを思いかえせないのは物忘れの兆しでしょうか。実はとてもおもしろい世界に入ってしまったのが、遅筆の原因です。ポール・グレアムと言う人が書いた『ハッカーと画家』という本、皆さんにお勧めします。グラハム氏は最初のウェブアプリケーションであるYahoo! Storeを創った人ですが、彼はハッカー (よくウィルスを触媒する悪い人のように言われますが、コンピュータのプログラミングをする人の意で決して悪い人を指す言葉ではありません) の素養は画家の素養に似ていると言うのです。面白い見解です。「絵は絵を書くことから学ぶ。ハッカーもハックしながら学ぶ」と彼は言います。優れたハッカーたちのプログラミングは決して単なる科学的行為ではなく、まさに芸術に近い行為だといいます。私たちはこのハッキングのサクセスストーリーを生んでいるプログラマーを科学的な人と考えていましたが、実はクリエイティブな世界と共鳴するひとたちだと教えられて、なぜかほっとしました。ならば私もハッキングを学ぼうと思った時から、あっという時間が経ってしまったのです。その時間の速さに驚いているというのが今年の幕開けです。この続きはまた明日も書きましょう。