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今井信子・夢コンサート

 11月に毎年開かれているヴィオリスト・今井信子さんのコンサートシリーズですが、第4回にあたる今年のコンサートはシューベルトの「冬の旅」Op.89 D911をヴィオラとピアノ、そして朗読で企画されています。
ヴィオラは今井信子さん、ピアノは伊藤恵さん、語りは小澤征悦さんという、とても楽しみな組み合わせです。私がその構成をすることになりました。
18世紀を舞台に、孤独に苛まれ、死を求めて彷徨う青年の姿を、現代の若者に重ね、その心の旅路を辿るものです。
 シューベルトの「冬の旅」は、歌とピアノによる歌曲集ですが、それをヴィオラとピアノで演奏し、青年の言葉を朗読するという斬新な企画になっています。
テキスト詞は、ヴィルヘルム・ミュラー、訳は梅津時比古さんです。
演奏と朗読がどのようにバランスよく劇的に出逢えるのか、今頭の中で構想しているところです。

「はずれ者として、ここに来た 去りゆく今も、はずれ者だ」

 この小澤征悦さんの台詞が私の伝えたいテーマです。
皆様にも、是非演奏会場に足をお運びいただけますよう。
私の故郷札幌と東京での公演です。

 ♪ 2016年11月12日(土)午後4時開演  
    六花亭札幌本店 ふきのとうホール
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 ♪ 2016年11月13日(日)午後2時開演
    紀尾井ホール

 

 今年の元旦にBS朝日で、私が演出したドキュメンタリー番組「須賀敦子・静かなる魂の旅」が2時間3本、6時間連続放送されました。この6時間番組の音楽はすべて今井信子さんの演奏でした。
 今度は舞台で今井信子さん、伊藤恵さん、小澤征悦さんと創造的な活動をできることがとても楽しみです。至福の2時間になるよう、心砕いています。