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「世界ふしぎ発見!」の遊び心

しばらくブログを休んでいましたがひさしぶりにキーボードをたたきます。
時代の変化に合う新しい文体を考えていました。

また私のブログを再開しますが、私からの私信をできるだけ柔らかい文体で 数多くお送りすることにしました。現代を一つだけの単純な流れではなく、社会や自分の中にある多様性を 色々な形で発信していく変化の時代としてとらえることにしました。

最初は今まで決して書かなかった「世界ふしぎ発見!」のお話。

もう33年目にはいったこの「世界ふしぎ発見!」、33年間一緒に番組に関わったテレビマンユニオンのスタッフが 今も現役で制作に参加しています。まず企画者でプロデューサーの私、ディレクターの岩垣 保、大塚修一、佐藤寿一、冨吉雅成、菅沼直之、そして リサーチャー成田慈子、タイムキーパーの阿部直子 さらに構成作家の藤岡俊幸の8人。

でも 藤岡君は今年3月、突然世を去りました。 私のチームからの初めての喪失者です。
明るい遊び心のある熱心な構成作家でした。 この番組の空気を作った人とも言えます。

今彼の関わった最後の番組たちが次々と完成しています、「世界ふしぎ発見!」来週519日(土)午後9 時放送の『天国に一番近い島ニューカレドニア編』がその一つ。 戦争が隔てた日本人と現地人家族を結ぶ感動編です。彼らしく明るい話題に満ちた作品になりました。天国へ行けそうですね。

このニューカレドニア編では 私の遊び心も楽しませていただきました。初年度からのレギュラー出演者野々村真くんが解答者として解答席にいないまま番組を始めてしまいます。 突然の空席に驚くゲストたちの中、黒柳徹子さんだけが「まあ面白そう!」と無邪気に叫びます。さて このハプニングをどう収束させるのか?
若いスタッフがこの私の遊びの仕掛けをどう解決していくか という ちょっと変わった趣向の 「世界ふしぎ発見!」 です。 

遊び心が少なくなってしまった世相への悪戯(いたずら)をしてしまいました。

重延 浩