column

封鎖の中にも自由はある

<2022年8月12日 記> ■ふしぎな日々のながれ。ひとりひとりが自由であることが当たり前のように思っていた私も、今は自由な行動を躊躇せざるをえない空しい時間の中で生きることになる。コロナという細菌に侵略され、包囲され、命を失うかもしれないと脅される時代。し . . .

私の背中には銃の感触が残っている

<2022年5月10日 記> ■限りなく、坐り続けるテレワーク時代。それは思えば新しい自由の形かもしれないと思いなおし、それなら、今まで書けなかった私の樺太時代の思い出を書いておこうと、その記憶をパソコンに打ち込みはじめた。だが、今年2月24日にはじまったロシ . . .

ボルサリーノをかぶる空気が待ち遠しい

<2022年2月15日 記> ■私はコロナ蔓延前、外ではいつも帽子をかぶっていた。イタリアに行くたびにボルサリーノの新しい帽子を買った。私の出費は帽子と靴だけと家族から笑われたことがある。イタリア北部出身のボルサリーノ家から生まれた帽子。私は柔らかいフェルトハ . . .

優雅で自由なソーシャルディスタンス

<2021年11月1日 記> ■今まで聞いたこともなかった「ソーシャルディスタンス」という言葉をみんなが覚えた。「人と人の間を広く」というコロナ対策である。あるとき、ふと私は思った。人と人との間と書くと、それは「人間」となる。では人間の「間」とは何か? その「 . . .

カチューシャかわいや、わかれのつらさ~

<2021年7月23日 記> ■私の世代なら、「カチューシャの唄」の出だしの8小節くらいは軽く口ずさむことができる。〜カチューシャかわいや わかれのつらさ〜。この「カチューシャの唄」はトルストイの晩年の小説『復活』を舞台化して作られた劇中歌だった。島村抱月と相 . . .

人間はふしぎな愛の生命体

<2021年3月31日 記> ■人生で驚くべき惨事に襲われたことが一度もないという人はいるでしょうか。バイデン米大統領が語った言葉に、私は衝撃を受けました。今のコロナで失われたアメリカ人の命が、第1次世界大戦、第2次世界大戦、そしてヴェトナム戦争で命を失った戦 . . .

デジタル系の全体主義者にならないように

<2020年12月15日 記> ■コロナが地球を飛び交う夜、表参道から空を眺める。月が少し悲しげな光を放ち地球を見下ろしている。9月の中秋の満月、10月には金星(ヴィーナス)が美しく輝き、月を誘惑するように接近した。11月の満月は半影月蝕。地球の影が満月の端を . . .

テレビマンユニオンが50歳になったとき…

<2020年2月25日 記> ■「組織は愛である」という言葉で動いた一人のメンバーがいた。初代社長の萩元晴彦さんである。萩元さんの著作『赤坂短信』をひさしぶりに開いてみる。萩元さんは自由学園の師、羽仁吉一先生が残した言葉をこの本に書き残している。「組織は愛であ . . .

自由への道連れ、ほんとうの人間らしさ

<2019年11月10日 記> ■私は椎名林檎のファンである。毎年紅白歌合戦は彼女の登場を待って過ごす。2019年11月13日リリース予定の『ニュートンの林檎』が楽しみである。椎名林檎の歌のタイトルはいつも楽しい。予定されている歌は「幸福論」、「すべりだ . . .

偶然に出逢えた「内なる精神」の言葉

<2019年8月10日 記> ■小田急線下北沢駅から表参道に向かう毎朝の出社。優先席に誘われないようにわざと扉の横に立つ。電車が出る直前にキャリーカートを引いた女性が走り込むが、寸前で扉が閉まる。「そんな」と少し恨むような表情に映画のワンカットのような魅力があ . . .