column

これは、人生の決め球だ!

<2019年4月30日 記> ■2019年3月22日の夜、マリナーズとアスレチックスの開幕シリーズ。私はテレビでイチロー選手の引退を、ある感慨を持って見つめていた。その夜、試合が終わっても東京ドームから帰ろうとしない観客の熱い空気。主役のイチローは球場でそんな . . .

ふりかえりみればはづかしきかな

<2019年1月31日 記> ■2019年1月1日のこと。正月の日の出も見逃す怠惰なベッドからようやく起き上がり、新聞を手に取る。その分厚さが「元旦」を感じさせる、重い新聞を持ち上げて上下に振ると、中に挟まれているチラシがどっと抜け落ちて軽くなる。その新聞を抱 . . .

運命は人生の踊り場である

<2018年10月31日 記> ■私は戦後南樺太から父の故郷札幌に引き揚げ、小学校に入学した。中央創成小学校という時計台に面した小学校だった。その時計台の針で授業の終わりを心待ちにしていた。町の真ん中の大通り4丁目で子供時代を過ごした。札幌の雪まつりは私の家の . . .

南北の国境を越えて流れるピアノコンチェルト

<2018年7月31日 記> ■銀座の焼肉店で久しぶりに冷麺を食べる。私の冷麺の記憶には今の時代に連なる歴史的ストーリーがある。  北朝鮮が肉眼で見える白翎島(ペンニョンド)を訪れたことがある。1993年のことである。朝鮮半島の西193キロ、黄海上に浮かぶ韓国 . . .

どの言葉にも深い意味がある

<2018年4月30日 記> ■社会は急速に変化し、各企業の新しい目標が設定される。その変化に対応する人事の異動も多く、名刺が私の机の上に何枚も重なっていく。異動した新しい所属先名はカタカナが多く、その役割の意味がわからないことも多い。そんなカタカナ新文明が進 . . .

悪魔メフィスに教えられること

<2018年1月31日 記> ■原宿のいつものレストランのいつもの席には黄色い銀杏の葉が風に吹かれて落ちてくる。「クリスマスなのに…」と店長に尋ねると、「そうなんです。最近神宮の落葉とここの落葉の時季がずれるようになりました」とその季節差に気づいていた。暖かい . . .

ジャンヌ・モローが残した別れの言葉

<2017年10月31日 記> ■パリはテロを忘れて歩くことが出来ない街になってしまった。私がはじめてパリに行ったのは1979年のことだった。私のパリは1950年、60年代の映画によって空想されていた。「モンパルナスの灯」、「男と女」、「大人は判ってくれない」 . . .

ローマは奇遇が生まれる町

<2017年7月31日 記> ■人は知っているようでも、知らないことの方が多い。世の中は知らないこと、知らない人で満ちている。しかし、道ですれ違う人々も、もし何かのきっかけさえあればそれが貴重な出逢いになったかもしれない。そう思いながら知らない町を一人で歩くの . . .

面倒でも正しいことをすることだよ

<2017年3月15日> ■一年のはじまりにどんなカレンダーを飾るかをいつも考える。カレンダーでその一年の空気が変わるような気がする。この二年はイラストレーター江口寿史さんが描いた少女とワインのカレンダーを愛用していた。少女とワインという組み合わせが意外で、し . . .

オリンピック選手の本質は表彰台だけではない!

<2016年8月31日 記> ■2016年のリオオリンピックが終わり、高揚した日々から日常に戻る。 感動は人により、国により異なるかもしれないが、それぞれの勝利の喜びがあり、敗北の悲哀がある。世界の人々が同じときに同じことをテレビジョンで見ることができる。それ . . .