column

デジタル系の全体主義者にならないように

<2020年12月15日 記> ■コロナが地球を飛び交う夜、表参道から空を眺める。月が少し悲しげな光を放ち地球を見下ろしている。9月の中秋の満月、10月には金星(ヴィーナス)が美しく輝き、月を誘惑するように接近した。11月の満月は半影月蝕。地球の影が満月の端を . . .

テレビマンユニオンが50歳になったとき…

<2020年2月25日 記> ■「組織は愛である」という言葉で動いた一人のメンバーがいた。初代社長の萩元晴彦さんである。萩元さんの著作『赤坂短信』をひさしぶりに開いてみる。萩元さんは自由学園の師、羽仁吉一先生が残した言葉をこの本に書き残している。「組織は愛であ . . .

自由への道連れ、ほんとうの人間らしさ

<2019年11月10日 記> ■私は椎名林檎のファンである。毎年紅白歌合戦は彼女の登場を待って過ごす。2019年11月13日リリース予定の『ニュートンの林檎』が楽しみである。椎名林檎の歌のタイトルはいつも楽しい。予定されている歌は「幸福論」、「すべりだ . . .

偶然に出逢えた「内なる精神」の言葉

<2019年8月10日 記> ■小田急線下北沢駅から表参道に向かう毎朝の出社。優先席に誘われないようにわざと扉の横に立つ。電車が出る直前にキャリーカートを引いた女性が走り込むが、寸前で扉が閉まる。「そんな」と少し恨むような表情に映画のワンカットのような魅力があ . . .

これは、人生の決め球だ!

<2019年4月30日 記> ■2019年3月22日の夜、マリナーズとアスレチックスの開幕シリーズ。私はテレビでイチロー選手の引退を、ある感慨を持って見つめていた。その夜、試合が終わっても東京ドームから帰ろうとしない観客の熱い空気。主役のイチローは球場でそんな . . .

ふりかえりみればはづかしきかな

<2019年1月31日 記> ■2019年1月1日のこと。正月の日の出も見逃す怠惰なベッドからようやく起き上がり、新聞を手に取る。その分厚さが「元旦」を感じさせる、重い新聞を持ち上げて上下に振ると、中に挟まれているチラシがどっと抜け落ちて軽くなる。その新聞を抱 . . .

運命は人生の踊り場である

<2018年10月31日 記> ■私は戦後南樺太から父の故郷札幌に引き揚げ、小学校に入学した。中央創成小学校という時計台に面した小学校だった。その時計台の針で授業の終わりを心待ちにしていた。町の真ん中の大通り4丁目で子供時代を過ごした。札幌の雪まつりは私の家の . . .

南北の国境を越えて流れるピアノコンチェルト

<2018年7月31日 記> ■銀座の焼肉店で久しぶりに冷麺を食べる。私の冷麺の記憶には今の時代に連なる歴史的ストーリーがある。  北朝鮮が肉眼で見える白翎島(ペンニョンド)を訪れたことがある。1993年のことである。朝鮮半島の西193キロ、黄海上に浮かぶ韓国 . . .

どの言葉にも深い意味がある

<2018年4月30日 記> ■社会は急速に変化し、各企業の新しい目標が設定される。その変化に対応する人事の異動も多く、名刺が私の机の上に何枚も重なっていく。異動した新しい所属先名はカタカナが多く、その役割の意味がわからないことも多い。そんなカタカナ新文明が進 . . .

悪魔メフィスに教えられること

<2018年1月31日 記> ■原宿のいつものレストランのいつもの席には黄色い銀杏の葉が風に吹かれて落ちてくる。「クリスマスなのに…」と店長に尋ねると、「そうなんです。最近神宮の落葉とここの落葉の時季がずれるようになりました」とその季節差に気づいていた。暖かい . . .

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